確かに採用試験や面接を受けて採用されているわけなので、雇ってもらっている、というのは間違いではありません。
ただ、仕事をしていく上での自分の意識として、雇ってもらっている、という感覚をいつまでも持っていると、自身の成長を妨げてしまうように思います。
仕事に対する姿勢が後ろ向き、受け身になってしまうからです。
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転職をしながらステップアップしていく場所が海外(香港)
香港で働いた経験を元に思うのですが、香港人は会社や上司に対する一定の忠誠心(ロイヤリティ)みたいなものは持ちつつも、あくまでも優先するのは「自分」です。
理由は人それぞれありますが、香港の人たちは、自分にとってより良い条件を出してくれる会社があれば、本当に躊躇なく転職してしまうんですね。
日本でいうバイト感覚のような感じです。
退職したい場合には、基本的に1ヶ月前に退職する意思を上司に申し出れば、そのまま認められます。
場合によっては引き止められたり、若干良い条件を提示されることもあります。
その場合は、上司は提示する条件と、既にオファーを受けている会社の条件を天秤にかけることになります。
このように転職に関するハードルが非常に低いので、香港の会社では数年同じ会社にいれば、既に古株となってしまうことも珍しくありません。
会社に対する忠誠心もいいけど、もっと自分を大事にした働き方もありなのでは
日本もそうなった方は良いとは言いませんが、仕事をする上でのマインドとして大事なことがあると思います。
- 自分をもっと大切にする
- 自分のやりたいと思うことを優先させる
ということです。
会社からの要求に対して、過剰に自分の生活などを犠牲にして働き続ける人がいます。
また、もっと良い条件で働ける話があったとしても、今の会社が自分を雇ってくれたから、と頑なに今いる会社にこだわる人もいます。
それは思いとしては尊いと思いますが、もっと自分を優先してもいいんじゃないかな、とも思う状況も少なくないんですね。
有給が取りにくい、という話は日本の会社の場合はよく聞きますが、香港では有給を取ることに躊躇はありません。
有給は自分の権利ですからね。
実際、本当に自分がいなくなっても仕事ってまわるんですよね。
本当にその人がいなくなったら仕事が回らないって会社があったら、それは会社が十分な人材を確保しないのが悪いわけです。
それに、自分がいなくなったら本当に仕事が回らないのであれば、その人は会社に対して給料を上げてくれ、とかもっと要求した方が良いと思います。
会社というプラットホームを利用して成長・自己実現するという意識
また、仕事をする上で持ってもらいたい意識としてもう一つあります。
「自分が会社から雇ってもらっている」
というよりも、
「自分が会社をプラットホームとして成長、もしくは自己実現するんだ」
という認識を持った方が良い
ということです。
悪く言えば
自分が会社を使っているんだ
という意識をもつとも言えるかと思います。
20代の若い時であればなおさら、就職した会社で全力で仕事に取り組むのは当然です。
ですが、ある程度学びたいことを学べたのであれば、さらなる成長や活躍の場を求めて転職、という選択肢を諦めてはいけないと思います。
もちろん、この会社で学びたいことは全て学んだ、というのは主観的な考えであり、その会社の人からしたら、若造が何を言っているんだ、と思うかもしれません。
ですから、前向きな、さらなる成長・活躍の場を求めての転職をする場合も、今いる立場でなんらかの結果を出した、もしくは挑戦をしたという客観的な実績は必ず必要です。
それがなければ、転職といっても、前職での経験を認めてもらうのは難しいと言えるでしょう。
そのような実績がないと、雇う側としてもあなたの能力を評価できないんですよね。
ぜひ、20代という時間を大切にして、転職でステップアップしながら、大きく成長してもらいたいと思います。