40代になって今までの人生振り返ったり、これからの人生のことをよく考えます。
自分なりに精一杯生きてきたつもりではありますが、もっとこれもしたかった、あれもしたかった、という思いがあるのも事実です。
そう考えた時に、20代始めのこれから社会にでる方に伝えたい、人生を後悔しない生き方、とは何でしょうか。
20代や30代の時にしなければならないこと、持っていた方が良い考え方とは何でしょうか。
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「十年一剣を磨く」10年単位で自分にしかできないスキルを身につける
皆さんは、十年一剣を磨くという言葉をご存知でしょうか。
江戸時代の歴史家・頼山陽が、武田信玄と上杉謙信の川中島の合戦を詠った詩の中で引用したことで、日本でも有名になりました。
その詩とは、以下の内容。
鞭声粛々、夜、河を過る
暁に見る千兵の大牙を擁するを
遺恨なり、十年、一剣を磨き
流星光底、長蛇を逸するを
ただ、この「十年一剣を磨く」という言葉は元々、中国・唐の時代の詩人、賈島の詩にある言葉から来ているそうです。
十年、一剣を磨く
霜刃、未だ曾て試みず
今日把りて君に似す
誰か不平の事有りや
この「十年一剣を磨く」とは、学問や武術でも長い時間をかけて修練することが必要であることを言っているんですね。
必ずしも十年でなくてもよいですが、しっかり時間をかけて継続して磨いたスキルはその後の人生においても大きな力となることは間違えありません。
現代においては、自分はこの10年で何を達成するのか、と戦略的に考え、取り組んでいく人は成長の度合いが他の人とは全然異なってきます。
20代で一つ、30代で一つでもよい、しっかりとスキルを磨くことで人生の後半を勝利できる
私もこの言葉を10代の時に知ってから、折に触れてこの言葉を思い出しながら今まで来ました。
20歳から30歳、そして30歳から40歳の2つの10年は人生にとってかけがえのない、貴重な10年間です。
この2つの10年間の中で、自分は何のスキルをどのように磨いていくのか、と考えてそのスキルをしっかり自分のものにしていくことが非常に大切だと思います。
仕事であれば、就職前の業界研究をして業界のことをしっかり理解する。
就職してからは、たとえ平社員であっても、会社から何かをしてもらおうとか、与えられた仕事だけどそつなくこなしていくような受け身な姿勢にならない。
自分がこの会社の社長だったら、部門の責任者だったらどうする、という視点を忘れずに仕事に取り組んでいくということで、10年も経てば他の人と大きく差をつけることができます。
またその10年間の中で、英語を勉強するとか、プログラミングの勉強をしてみる、などなんでもいいのですが、自分にしかできないスキルを磨いていくことで、他の人との差は決定的にすることができます。
他の人と比べるだけではなくても、20代をいかに過ごすか、30代をいかに過ごすか、と戦略的に考えていくことは非常に重要です。
そうすることで、40代以降の人生を充実させたものにすることができるのです。