雑記

【読書】40代の今だからこそ、心を豊かにする読書をして人間の幅を広げよう

読書

朝の通勤時間などの時間を使って、本を読んでいる方は少なくないかと思います。

しかし、読んでいる本は、仕事に関連するビジネス書だったり、自己啓発書関連の本だったりすることが多いのではないでしょうか。

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40代の読書は自分自身の人間の幅を広げる

しかし、作家の佐藤優さんは「40代でシフトする働き方の極意」の中で、

小説を読んでいる人と読んでいない人では、どうしても人間の幅が違ってくるように感じます。というのも、優れた小説には作者の感性や感情がさまざまな形でちりばめられています。深い思索のなかで、私たちの日常の常識を超えた解釈や感性が明らかにされていることもある。

と述べています。

私たち40男は、社会に出て20数年。

男性
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小説なんて何を今さら

と思っている人が大半ではないかと思います。

しかし、良くも悪くもいろいろな経験をしてきた今だからこそ、改めて小説を読むことで学生時代とは違ったことを感じ、学ぶことができます。

小説を読むことが人生を豊かにする心の栄養となり、自分の生きがいを見つける糧になる

また、小説を読むことは、仕事や家庭に追いまくられるような日々の中で、自分自身の世界を広げ、人生を豊かにする心の栄養となることは間違いありません。

佐藤優さんは前述の本の中で、

学びを継続するなかで、自身のライフワークといえるようなものを見つけたいものです。一生をかけて興味のあるものを探求することは、自己実現や成長のためというより、生きる張り合い、生きがいとして必要です。

とも言っています。

自身のライフワークとなると、必ずしも読書でなくてもよいのかもしれませんが、

仕事一辺倒で生きてきた自分自身の20年間を見つめなおし、

小説を読み、一歩大きく自分という人間の枠を広げることで、より魅力ある自分に成長していくことができるのです。

佐藤さんもビジネスマンにおススメの小説として歴史小説をあげています。

海外リーマン
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私も歴史小説は大好きで、自分でもいろいろ読んできましたが、いくつかご紹介したいと思います。

1.坂の上の雲

テレビドラマ化されたこともあって、知らない人はいない歴史小説だと思います。

日露戦争で活躍した秋山兄弟と、同じ故郷・松山で生まれ育った俳人・正岡子規を主人公としています。

海外リーマン
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8巻ありますので、あまり本を読まない人には大変かもしれませんが、のめりこむような面白さがあるので、全然苦になりません。

明治時代、これまでの常識が音を立てて崩れ、日本という国が大きく変化する中で生きた主人公の心意気には感動します。

私は、あまりに坂の上の雲が好きになり、大連を訪れ旅順港を見に行ったこともあります。

海外リーマン
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小説を読んでから現地へ行ってみると、行く場所ごとに小説の場面が浮かび上がり、非常に感慨深いものがありますね~

歴史小説を読む醍醐味の一つに、読んだ後に現地に行ってみることで、より自分の中で生き生きとその場面が想像できることでしょうか。

2.レ・ミゼラブル

これはあくまでもダイジェスト版です。

舞台は日本から大きく離れて19世紀前半のフランスが舞台。

映画「ああ無常」(←古すぎ?)や、ミュージカルで見たことがある人もいるかもしれません。

私は岩波文庫のオリジナル版を2回読みましたが、哲学的表現も多く難しい部分もあります。

しかし、当時のフランスの社会情勢のみではなく、愛とは何か、正義とは何か、など非常に精神性のある内容で、感動的な内容となっています。

海外リーマン
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私も、レ・ミゼラブルを読んでパリにも行きました。

あまり時間がなかったため、じっくりレ・ミゼラブルの世界に触れることはできませんでしたが、

歴史小説を通じてその国や街のことに触れていると、その国を訪れたときの感覚が全く違うのではないかと思います。

3.三国志

三国志も漫画版などいろいろありますが、私がおすすめするのは吉川英治の三国志です。

三国志のゲームをやってことがある、という方も少なくないかと思います。

中国の後漢時代から三国時代を描いていますが、人物描写が非常に素晴らしく、のめりこんで読むことができます。

海外リーマン
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これを読んだ後に中国の赤壁などに行くとよいかもしれませんね。

私は中国には何度も言ったことがあるのですが、三国志ゆかりの場所を訪問することまではできていません。

また、中国語を勉強している方は、中国が制作した大河ドラマの「三国志 The Three Kingdoms」も非常に面白くお勧めです。

4.男子の本懐

経済小説の開拓者、城山三郎の「男子の本懐」。

近代日本の経済史のなかでも大きな決断であった昭和5年の金解禁。これを遂行した当時の首相・浜口雄幸と蔵相・井上準之助をめぐる物語です。

対照的な性格を持つ二人が一つの金解禁という政策の実行に対して、友情を結び、信念を貫く、まさに男にとっての生きがいとは何かを考えさせられる本となっています。

最終的には、浜口は東京駅で右翼の少年に刺され、井上もまた暗殺されてしまいます。

男が命を懸けてでも成し遂げないものとは一体何なのか、と考えされられます。

海外リーマン
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これまでに上げてきた作品はどれも「長編」ですが、これは1冊で完結していますので、読みやすいかもしれません。

 

(折に触れて歴史小説の紹介は増やしていきます)