海外生活

日本語教師は今後需要が増える誰でも目指せる国際派の仕事!条件、外国語の必要性をわかりやすく解説!

世界中で日本語学習者が増えています。

2015年の国際交流基金の調査では、海外で実に約365万人の外国人が日本語を学んでいます。

また、日本国内で学んでいる外国人留学生は約30万人

これらの留学生もほとんどは、まず日本語を勉強しています。

これらの人はいったいどういった場所で日本語を学習しているのでしょうか。

海外であれば、大学の専攻で学んでいる人もいますし、日本語学校で学んでいる人も少なくありません。

日本であっても同様に、日本の大学で日本語を学習している人もいますし、日本語学校に通って日本語を学習している人もいます。

こういった学生に日本語や日本の文化を教えるのが日本語教師の役割なんですね。

Contents

日本語教師とは

日本語教師とは、日本語を母語としない方に日本語を教える仕事です。

また、日本語教師はただ日本語を教えるだけではなく、日本の文化や習慣なども教えます。

海外で日本語教師となる場合は、学生は現地の方がほとんどだと思いますが、日本で日本語教師となる場合は、学生は世界中から日本に集ってきています。

いずれにしても、異なった文化・習慣を持った学生(時には相手が社会人であることも)を対象とするため、日本人に教えるのとはまた違った大変さがあります。

しかし、国際的な環境の中で、私たちの言葉を外国の方に教える、また日本の文化や習慣などを教えるという、日本と海外との懸け橋のような存在となれるとても大切な、やりがいのある仕事といえます。

日本語教師になるための要件・条件

学校の先生になるのとは異なり、日本語教師になるには「教員免許」は必要ありません。

ただ、2017年に法務省が定めた「日本語教育機関の告示基準」というものがあり、以下の要件のいずれかを満たすことを日本語教師となるための要件としています。

  1. 日本語教育能力検定試験に合格する
  2. 大学・大学院で日本語教育について学ぶ
  3. 文化庁が認定した養成講座などで420時間以上の教育を受ける

①日本語教育能力検定試験に合格する

日本語教育能力検定試験とは、日本語教師を目指す方が、現場で日本語教育をするための基礎的な知識や能力を持っていることを測定する試験です。

日本国際教育支援協会が実施している試験で、年1回10月に行われます。

特に受験資格はないため、誰でも受けることができますし、外国語の能力は問われません。

近年、毎年5,000~6,000人くらいの人が受験をしていて、合格率が20~30%となっています。

決して難易度の高い試験ではありませんが、合格率を見てもわかる通り、適切な準備をしないと合格はできませんので、通信講座などを受けて受験をしている人がほとんどです。


②大学・大学院で日本語教育について学ぶ

日本の大学でも日本語教育に関する専攻や授業を提供しています。

本格的に日本語教師を目指す場合は、日本語教育を選考とすることを検討してみてもよいのではないでしょうか。

私の身近な友人でも、日本の大学で日本語教育や言語学を選考してから、香港の大学で日本語教師になっている人もいます。

ですので、将来的に日本や海外の大学で日本語教育に携わりたいという場合には、日本語教育や言語学での修士号や博士号が必要となります。

③文化庁が認定した養成講座などで420時間以上の教育を受ける

日本語教師となる人の多くが、この要件を満たすことで日本語教師となっているようです。

420時間ですと、フルタイムで学習するのであれば3か月、仕事終わりの帰宅後などに学習するのであれば、1年くらいの期間は見ておいた方が良いと思います。

また、この要件は4年生大学の卒業資格を保有していることが前提となっています。


日本語教師として働く場合、日本に来る外国人を対象にした場合と、外国で日本語を学習する人を対象にした場合と2つありますが、それぞれ状況を見てみたいと思います。

日本で日本語教師になる

日本には現在、約30万人もの外国人留学生が学んでいます。(ソース

すでに日本語ができて、大学の学部や大学院で学んでいるような留学生もいますが、多くはまず日本で日本語を学習します。

日本学生支援機構の下の図を下のチャートを見ても外国人留学生の数はかなりの勢いで増え得ています。

このような外国人に日本語を教えるのも日本語教師の役割です。

働く場所としては、日本語学校や大学などの教育機関、またボランティアで教えている人も少なくありません。

日本にいながらにして多くの外国人と日々接することができるというのも仕事として刺激的ですよね。

しかも、日本に来る留学生の数はうなぎのぼりで増えています。

それだけ、日本国内における日本語教師の需要も大きいと言えるのはないでしょうか。

海外で日本語教師になる

海外で日本語教師になる場合も、現地の日本語学校や、現地の大学などの教育機関、またはフリーランスとして日本語教師となる方法があります。

JICAなどの海外派遣プログラムでも日本語教師が募集されているので、活躍の場は広がっています。

海外で日本語教師となる場合の一例として、香港の例を取り上げていますので、ぜひご覧ください。

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日本語教師となるために外国語は必要?

日本で教える場合も海外で日本語を教える場合も、外国語はできれば有利になる場合もありますが、必ずしも必要となるわけではありません。

実際、日本語を教える際、現在多くの教育機関で「直接法」という、日本語を使って日本語を教える方法が用いられているため、授業で外国語は使わない場合が多いです。

実際、香港で日本語教師をしている私の友人も、英語や広東語ができるのですが、「日本語しかできない日本語教師」という設定で日本語を教えています。

まとめ

日本語教師は、言ってみれば誰でも目指すことができる国際派の仕事です。

日本語を学習している外国人は年々増えていっているので、今後も日本語教師の需要は増える一方でしょう。

日本語教育能力検定試験は年一回に試験となっているため、計画的に試験準備を進める必要がありますが、決して難易度の高い試験ではありませんので、挑戦する価値はあるといえます。

試験はどうしても苦手だ、など試験以外の方法を規模する方は420時間の養成講座を受講することで日本語教師となる要件を満たせますので、日本語教師となる門戸は広く開かれているといえるでしょう。

是非、日本人であることを活かした国際派の職業としての日本語教師になることを目指してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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